2018年4月7日土曜日

ルカ4:1-31

ルカの福音書
4章
1,さて、イエスは聖霊に満ちてヨルダンから帰られた。そして御霊によって荒野に導かれ、
2,四十日間、悪魔の試みを受けられた。その間イエスは何も食べず、その期間が終わると空腹を覚えられた。
3,そこで、悪魔はイエスに言った。「あなたが神の子なら、この石に、パンになるように命じなさい。」
4,イエスは悪魔に答えられた。「『人はパンだけで生きるのではない』と書いてある。」
5,すると悪魔はイエスを高いところに連れて行き、一瞬のうちに世界のすべての国々を見せて、
6,こう言った。「このような、国々の権力と栄光をすべてあなたにあげよう。それは私に任されていて、だれでも私が望む人にあげるのだから。
7,だから、もしあなたが私の前にひれ伏すなら、すべてがあなたのものとなる。」
8,イエスは悪魔に答えられた。「『あなたの神である主を礼拝しなさい。主にのみ仕えなさい』と書いてある。」
9,また、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、こう言った。「あなたが神の子なら、ここから下に身を投げなさい。
10,『神は、あなたのために御使いたちに命じて、あなたを守られる。
11,彼らは、その両手にあなたをのせ、あなたの足が石に打ち当たらないようにする』と書いてあるから。」
12,するとイエスは答えられた。「『あなたの神である主を試みてはならない』と言われている。」
13,悪魔はあらゆる試みを終えると、しばらくの間イエスから離れた。
14,イエスは御霊の力を帯びてガリラヤに帰られた。すると、その評判が周辺一帯に広まった。
15,イエスは彼らの会堂で教え、すべての人に称賛された。
16,それからイエスはご自分が育ったナザレに行き、いつもしているとおり安息日に会堂に入り、朗読しようとして立たれた。
17,すると、預言者イザヤの書が手渡されたので、その巻物を開いて、こう書いてある箇所に目を留められた。
18,「主の霊がわたしの上にある。貧しい人に良い知らせを伝えるため、主はわたしに油を注ぎ、わたしを遣わされた。捕らわれ人には解放を、目の見えない人には目の開かれることを告げ、虐げられている人を自由の身とし、
19,主の恵みの年を告げるために。」
20,イエスは巻物を巻き、係りの者に渡して座られた。会堂にいた皆の目はイエスに注がれていた。
21,イエスは人々に向かって話し始められた。「あなたがたが耳にしたとおり、今日、この聖書のことばが実現しました。」
22,人々はみなイエスをほめ、その口から出て来る恵みのことばに驚いて、「この人はヨセフの子ではないか」と言った。
23,そこでイエスは彼らに言われた。「きっとあなたがたは、『医者よ、自分を治せ』ということわざを引いて、『カペナウムで行われたと聞いていることを、あなたの郷里のここでもしてくれ』と言うでしょう。」
24,そしてこう言われた。「まことに、あなたがたに言います。預言者はだれも、自分の郷里では歓迎されません。
25,まことに、あなたがたに言います。エリヤの時代に、イスラエルに多くのやもめがいました。三年六か月の間、天が閉じられ、大飢饉が全地に起こったとき、
26,そのやもめたちのだれのところにもエリヤは遣わされず、シドンのツァレファテにいた、一人のやもめの女にだけ遣わされました。
27,また、預言者エリシャのときには、イスラエルにはツァラアトに冒された人が多くいましたが、その中のだれもきよめられることはなく、シリア人ナアマンだけがきよめられました。」
28,これを聞くと、会堂にいた人たちはみな憤りに満たされ、
29,立ち上がってイエスを町の外に追い出した。そして町が建っていた丘の崖の縁まで連れて行き、そこから突き落とそうとした。
30,しかし、イエスは彼らのただ中を通り抜けて、去って行かれた。
31,それからイエスは、ガリラヤの町カペナウムに下られた。そして安息日には人々を教えておられた。

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