2018年6月8日金曜日

使徒11

使徒の働き
11章
1,さて、使徒たちとユダヤにいる兄弟たちは、異邦人たちも神のことばを受け入れたことを耳にした。
2,そこで、ペテロがエルサレムに上って来たとき、割礼を受けている者たちが、彼を非難して、
3,「あなたは割礼を受けていない者たちのところに行って、彼らと一緒に食事をした」と言った。
4,そこで、ペテロは彼らに事の次第を順序立てて説明した。
5,「私はヤッファの町で祈っていました。すると、夢心地になり、幻を見ました。大きな敷布のような入れ物が、四隅をつり下げられ、天から降りて来て、私のところに届いたのです。
6,その中をよく見ると、地の四つ足の動物、獣、這うもの、空の鳥が見えました。
7,そして、『ペテロよ、さあ、屠って食べなさい』と言う声を聞きました。
8,しかし私は、『主よ、そんなことはできません。私は、きよくない物や汚れた物を、まだ一度も口に入れたことがありません』と言いました。
9,すると、もう一度天から声が返って来ました。『神がきよめた物を、あなたがきよくないと言ってはならない。』
10,このようなことが三回あって、すべての物が再び天に引き上げられました。
11,すると、なんとちょうどそのとき、三人の人が私たちがいた家の前に立っていたのです。カイサリアから私のところに遣わされた人たちでした。
12,そして御霊は私に、ためらわずにその人たちと一緒に行くように言われました。そこで、ここにいる六人の兄弟たちも同行して、私たちはその人の家に入りました。
13,すると、その人は、御使いが自分の家の中に立っているのを見たこと、そして次のように語ったことを私たちに話してくれました。『ヤッファに人を遣わして、ペテロと呼ばれるシモンを招きなさい。
14,その人が、あなたとあなたの家の者たち全員を救うことばを、あなたに話してくれます。』
15,そこで、私が話し始めると、聖霊が初めに私たちの上に下ったのと同じように、彼らの上に下ったのです。
16,私は主が、『ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あなたがたは聖霊によるバプテスマを授けられる』と言われたことばを思い起こしました。
17,ですから、神が、私たちが主イエス・キリストを信じたときに私たちに下さったのと同じ賜物を、彼らにもお授けになったのなら、どうして私などが、神がなさることを妨げることができるでしょうか。」
18,人々はこれを聞いて沈黙した。そして「それでは神は、いのちに至る悔い改めを異邦人にもお与えになったのだ」と言って、神をほめたたえた。
19,さて、ステパノのことから起こった迫害により散らされた人々は、フェニキア、キプロス、アンティオキアまで進んで行ったが、ユダヤ人以外の人には、だれにもみことばを語らなかった。
20,ところが、彼らの中にキプロス人とクレネ人が何人かいて、アンティオキアに来ると、ギリシア語を話す人たちにも語りかけ、主イエスの福音を宣べ伝えた。
21,そして、主の御手が彼らとともにあったので、大勢の人が信じて主に立ち返った。
22,この知らせがエルサレムにある教会の耳に入ったので、彼らはバルナバをアンティオキアに遣わした。
23,バルナバはそこに到着し、神の恵みを見て喜んだ。そして、心を堅く保っていつも主にとどまっているようにと、皆を励ました。
24,彼は立派な人物で、聖霊と信仰に満ちている人であった。こうして、大勢の人たちが主に導かれた。
25,それから、バルナバはサウロを捜しにタルソに行き、
26,彼を見つけて、アンティオキアに連れて来た。彼らは、まる一年の間教会に集い、大勢の人たちを教えた。弟子たちは、アンティオキアで初めて、キリスト者と呼ばれるようになった。
27,そのころ、預言者たちがエルサレムからアンティオキアに下って来た。
28,その中の一人で名をアガボという人が立って、世界中に大飢饉が起こると御霊によって預言し、それがクラウディウス帝の時に起こった。
29,弟子たちは、それぞれの力に応じて、ユダヤに住んでいる兄弟たちに救援の物を送ることに決めた。
30,彼らはそれを実行し、バルナバとサウロの手に託して長老たちに送った。

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