2018年6月19日火曜日

使徒18

使徒の働き
18章
1,その後、パウロはアテネを去ってコリントに行った。
2,そこで、ポントス生まれでアキラという名のユダヤ人と、彼の妻プリスキラに出会った。クラウディウス帝が、すべてのユダヤ人をローマから退去させるように命じたので、最近イタリアから来ていたのである。パウロは二人のところに行き、
3,自分も同業者であったので、その家に住んで一緒に仕事をした。彼らの職業は天幕作りであった。
4,パウロは安息日ごとに会堂で論じ、ユダヤ人やギリシア人を説得しようとした。
5,シラスとテモテがマケドニアから下って来ると、パウロはみことばを語ることに専念し、イエスがキリストであることをユダヤ人たちに証しした。
6,しかし、彼らが反抗して口汚くののしったので、パウロは衣のちりを振り払って言った。「あなたがたの血は、あなたがたの頭上に降りかかれ。私には責任がない。今から私は異邦人のところに行く。」
7,そして、そこを去って、ティティオ・ユストという名の、神を敬う人の家に行った。その家は会堂の隣にあった。
8,会堂司クリスポは、家族全員とともに主を信じた。また、多くのコリント人も聞いて信じ、バプテスマを受けた。
9,ある夜、主は幻によってパウロに言われた。「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。
10,わたしがあなたとともにいるので、あなたを襲って危害を加える者はいない。この町には、わたしの民がたくさんいるのだから。」
11,そこで、パウロは一年六か月の間腰を据えて、彼らの間で神のことばを教え続けた。
12,ところが、ガリオがアカイアの地方総督であったとき、ユダヤ人たちは一斉にパウロに反抗して立ち上がり、彼を法廷に引いて行って、
13,「この人は、律法に反するやり方で神を拝むよう、人々をそそのかしています」と言った。
14,パウロが口を開こうとすると、ガリオはユダヤ人に向かって言った。「ユダヤ人の諸君。不正な行為や悪質な犯罪のことであれば、私は当然あなたがたの訴えを取り上げるが、
15,ことばや名称やあなたがたの律法に関する問題であれば、自分たちで解決するがよい。私はそのようなことの裁判官になりたくはない。」
16,そうして彼らを法廷から追い出した。
17,そこで皆は会堂司ソステネを捕らえ、法廷の前で打ちたたいた。ガリオは、そのようなことは少しも気にしなかった。
18,パウロは、なおしばらく滞在してから、兄弟たちに別れを告げて、シリアへ向けて船で出発した。プリスキラとアキラも同行した。パウロは誓願を立てていたので、ケンクレアで髪を剃った。
19,彼らがエペソに着くと、パウロは二人を残し、自分だけ会堂に入って、ユダヤ人たちと論じ合った。
20,人々は、もっと長くとどまるように頼んだが、パウロは聞き入れず、
21,「神のみこころなら、またあなたがたのところに戻って来ます」と言って別れを告げ、エペソから船出した。
22,それからカイサリアに上陸してエルサレムに上り、教会にあいさつしてからアンティオキアに下って行った。
23,パウロはアンティオキアにしばらく滞在した後、また出発し、ガラテヤの地方やフリュギアを次々に巡って、すべての弟子たちを力づけた。
24,さて、アレクサンドリア生まれでアポロという名の、雄弁なユダヤ人がエペソに来た。彼は聖書に通じていた。
25,この人は主の道について教えを受け、霊に燃えてイエスのことを正確に語ったり教えたりしていたが、ヨハネのバプテスマしか知らなかった。
26,彼は会堂で大胆に語り始めた。それを聞いたプリスキラとアキラは、彼をわきに呼んで、神の道をもっと正確に説明した。
27,アポロはアカイアに渡りたいと思っていたので、兄弟たちは彼を励まし、彼を歓迎してくれるようにと、弟子たちに手紙を書いた。彼はそこに着くと、恵みによって信者になっていた人たちを、大いに助けた。
28,聖書によってイエスがキリストであることを証明し、人々の前で力強くユダヤ人たちを論破したからである。

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