2018年10月17日水曜日

マタイ27:32-66

マタイの福音書
27章
32,兵士たちが出て行くと、シモンという名のクレネ人に出会った。彼らはこの人に、イエスの十字架を無理やり背負わせた。
33,ゴルゴタと呼ばれている場所、すなわち「どくろの場所」に来ると、
34,彼らはイエスに、苦みを混ぜたぶどう酒を飲ませようとした。イエスはそれをなめただけで、飲もうとはされなかった。
35,彼らはイエスを十字架につけてから、くじを引いてその衣を分けた。
36,それから腰を下ろし、そこでイエスを見張っていた。
37,彼らは、「これはユダヤ人の王イエスである」と書かれた罪状書きをイエスの頭の上に掲げた。
38,そのとき、イエスと一緒に二人の強盗が、一人は右に、一人は左に、十字架につけられていた。
39,通りすがりの人たちは、頭を振りながらイエスをののしった。
40,「神殿を壊して三日で建てる人よ、もしおまえが神の子なら自分を救ってみろ。そして十字架から降りて来い。」
41,同じように祭司長たちも、律法学者たち、長老たちと一緒にイエスを嘲って言った。
42,「他人は救ったが、自分は救えない。彼はイスラエルの王だ。今、十字架から降りてもらおう。そうすれば信じよう。
43,彼は神に拠り頼んでいる。神のお気に入りなら、今、救い出してもらえ。『わたしは神の子だ』と言っているのだから。」
44,イエスと一緒に十字架につけられた強盗たちも、同じようにイエスをののしった。
45,さて、十二時から午後三時まで闇が全地をおおった。
46,三時ごろ、イエスは大声で叫ばれた。「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」これは、「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。
47,そこに立っていた人たちの何人かが、これを聞いて言った。「この人はエリヤを呼んでいる。」
48,そのうちの一人がすぐに駆け寄り、海綿を取ってそれに酸いぶどう酒を含ませ、葦の棒に付けてイエスに飲ませようとした。
49,ほかの者たちは「待て。エリヤが救いに来るか見てみよう」と言った。
50,しかし、イエスは再び大声で叫んで霊を渡された。
51,すると見よ、神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた。地が揺れ動き、岩が裂け、
52,墓が開いて、眠りについていた多くの聖なる人々のからだが生き返った。
53,彼らはイエスの復活の後で、墓から出て来て聖なる都に入り、多くの人に現れた。
54,百人隊長や一緒にイエスを見張っていた者たちは、地震やいろいろな出来事を見て、非常に恐れて言った。「この方は本当に神の子であった。」
55,また、そこには大勢の女たちがいて、遠くから見ていた。ガリラヤからイエスについて来て仕えていた人たちである。
56,その中にはマグダラのマリア、ヤコブとヨセフの母マリア、ゼベダイの子たちの母がいた。
57,夕方になり、アリマタヤ出身で金持ちの、ヨセフという名の人が来た。彼自身もイエスの弟子になっていた。
58,この人がピラトのところに行って、イエスのからだの下げ渡しを願い出た。そこでピラトは渡すように命じた。
59,ヨセフはからだを受け取ると、きれいな亜麻布に包み、
60,岩を掘って造った自分の新しい墓に納めた。そして墓の入り口に大きな石を転がしておいて、立ち去った。
61,マグダラのマリアともう一人のマリアはそこにいて、墓の方を向いて座っていた。
62,明くる日、すなわち、備え日の翌日、祭司長たちとパリサイ人たちはピラトのところに集まって、
63,こう言った。「閣下。人を惑わすあの男がまだ生きていたとき、『わたしは三日後によみがえる』と言っていたのを、私たちは思い出しました。
64,ですから、三日目まで墓の番をするように命じてください。そうでないと弟子たちが来て、彼を盗み出し、『死人の中からよみがえった』と民に言うかもしれません。そうなると、この惑わしのほうが、前の惑わしよりもひどいものになります。」
65,ピラトは彼らに言った。「番兵を出してやろう。行って、できるだけしっかりと番をするがよい。」
66,そこで彼らは行って番兵たちとともに石に封印をし、墓の番をした。

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