2018年1月20日土曜日

ヨハネ10:1-42

ヨハネの福音書
10章

1,「まことに、まことに、あなたがたに言います。羊たちの囲いに、門から入らず、ほかのところを乗り越えて来る者は、盗人であり強盗です。

2,しかし、門から入るのは羊たちの牧者です。

3,門番は牧者のために門を開き、羊たちはその声を聞き分けます。牧者は自分の羊たちを、それぞれ名を呼んで連れ出します。

4,羊たちをみな外に出すと、牧者はその先頭に立って行き、羊たちはついて行きます。彼の声を知っているからです。

5,しかし、ほかの人には決してついて行かず、逃げて行きます。ほかの人たちの声は知らないからです。」

6,イエスはこの比喩を彼らに話されたが、彼らは、イエスが話されたことが何のことなのか、分からなかった。

7,そこで、再びイエスは言われた。「まことに、まことに、あなたがたに言います。わたしは羊たちの門です。

8,わたしの前に来た者たちはみな、盗人であり強盗です。羊たちは彼らの言うことを聞きませんでした。

9,わたしは門です。だれでも、わたしを通って入るなら救われます。また出たり入ったりして、牧草を見つけます。

10,盗人が来るのは、盗んだり、殺したり、滅ぼしたりするためにほかなりません。わたしが来たのは、羊たちがいのちを得るため、それも豊かに得るためです。

11,わたしは良い牧者です。良い牧者は羊たちのためにいのちを捨てます。

12,牧者でない雇い人は、羊たちが自分のものではないので、狼が来るのを見ると、置き去りにして逃げてしまいます。それで、狼は羊たちを奪ったり散らしたりします。

13,彼は雇い人で、羊たちのことを心にかけていないからです。

14,わたしは良い牧者です。わたしはわたしのものを知っており、わたしのものは、わたしを知っています。

15,ちょうど、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じです。また、わたしは羊たちのために自分のいのちを捨てます。

16,わたしにはまた、この囲いに属さないほかの羊たちがいます。それらも、わたしは導かなければなりません。その羊たちはわたしの声に聞き従います。そして、一つの群れ、一人の牧者となるのです。

17,わたしが再びいのちを得るために自分のいのちを捨てるからこそ、父はわたしを愛してくださいます。

18,だれも、わたしからいのちを取りません。わたしが自分からいのちを捨てるのです。わたしには、それを捨てる権威があり、再び得る権威があります。わたしはこの命令を、わたしの父から受けたのです。」

19,これらのことばのために、ユダヤ人たちの間に再び分裂が生じた。

20,彼らのうちの多くの人が言った。「彼は悪霊につかれておかしくなっている。どうしてあなたがたは、彼の言うことを聞くのか。」

21,ほかの者たちは言った。「これは悪霊につかれた人のことばではない。見えない人の目を開けることを、悪霊ができるというのか。」

22,そのころ、エルサレムで宮きよめの祭りがあった。時は冬であった。

23,イエスは宮の中で、ソロモンの回廊を歩いておられた。

24,ユダヤ人たちは、イエスを取り囲んで言った。「あなたは、いつまで私たちに気をもませるのですか。あなたがキリストなら、はっきりと言ってください。」

25,イエスは彼らに答えられた。「わたしは話したのに、あなたがたは信じません。わたしが父の名によって行うわざが、わたしについて証ししているのに、

26,あなたがたは信じません。あなたがたがわたしの羊の群れに属していないからです。

27,わたしの羊たちはわたしの声を聞き分けます。わたしもその羊たちを知っており、彼らはわたしについて来ます。

28,わたしは彼らに永遠のいのちを与えます。彼らは永遠に、決して滅びることがなく、また、だれも彼らをわたしの手から奪い去りはしません。

29,わたしの父がわたしに与えてくださった者は、すべてにまさって大切です。だれも彼らを、父の手から奪い去ることはできません。

30,わたしと父とは一つです。」

31,ユダヤ人たちは、イエスを石打ちにしようとして、再び石を取り上げた。

32,イエスは彼らに答えられた。「わたしは、父から出た多くの良いわざを、あなたがたに示しました。そのうちのどのわざのために、わたしを石打ちにしようとするのですか。」

33,ユダヤ人たちはイエスに答えた。「あなたを石打ちにするのは良いわざのためではなく、冒瀆のためだ。あなたは人間でありながら、自分を神としているからだ。」

34,イエスは彼らに答えられた。「あなたがたの律法に、『わたしは言った。「おまえたちは神々だ」』と書かれていないでしょうか。

35,神のことばを受けた人々を神々と呼んだのなら、聖書が廃棄されることはあり得ないのだから、

36,『わたしは神の子である』とわたしが言ったからといって、どうしてあなたがたは、父が聖なる者とし、世に遣わした者について、『神を冒瀆している』と言うのですか。

37,もしわたしが、わたしの父のみわざを行っていないのなら、わたしを信じてはなりません。

38,しかし、行っているのなら、たとえわたしが信じられなくても、わたしのわざを信じなさい。それは、父がわたしにおられ、わたしも父にいることを、あなたがたが知り、また深く理解するようになるためです。」

39,そこで、彼らは再びイエスを捕らえようとしたが、イエスは彼らの手から逃れられた。

40,そして、イエスは再びヨルダンの川向こう、ヨハネが初めにバプテスマを授けていた場所に行き、そこに滞在された。

41,多くの人々がイエスのところに来た。彼らは「ヨハネは何もしるしを行わなかったが、この方についてヨハネが話したことはすべて真実であった」と言った。

42,そして、その地で多くの人々がイエスを信じた。

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