2018年1月21日日曜日

ヨハネ11:1-29

ヨハネの福音書
11章

1,さて、ある人が病気にかかっていた。ベタニアのラザロである。ベタニアはマリアとその姉妹マルタの村であった。

2,このマリアは、主に香油を塗り、自分の髪で主の足をぬぐったマリアで、彼女の兄弟ラザロが病んでいたのである。

3,姉妹たちは、イエスのところに使いを送って言った。「主よ、ご覧ください。あなたが愛しておられる者が病気です。」

4,これを聞いて、イエスは言われた。「この病気は死で終わるものではなく、神の栄光のためのものです。それによって神の子が栄光を受けることになります。」

5,イエスはマルタとその姉妹とラザロを愛しておられた。

6,しかし、イエスはラザロが病んでいると聞いてからも、そのときいた場所に二日とどまられた。

7,それからイエスは、「もう一度ユダヤに行こう」と弟子たちに言われた。

8,弟子たちはイエスに言った。「先生。ついこの間ユダヤ人たちがあなたを石打ちにしようとしたのに、またそこにおいでになるのですか。」

9,イエスは答えられた。「昼間は十二時間あるではありませんか。だれでも昼間歩けば、つまずくことはありません。この世の光を見ているからです。

10,しかし、夜歩けばつまずきます。その人のうちに光がないからです。」

11,イエスはこのように話し、それから弟子たちに言われた。「わたしたちの友ラザロは眠ってしまいました。わたしは彼を起こしに行きます。」

12,弟子たちはイエスに言った。「主よ。眠っているのなら、助かるでしょう。」

13,イエスは、ラザロの死のことを言われたのだが、彼らは睡眠の意味での眠りを言われたものと思ったのである。

14,そこで、イエスは弟子たちに、今度ははっきりと言われた。「ラザロは死にました。

15,あなたがたのため、あなたがたが信じるためには、わたしがその場に居合わせなかったことを喜んでいます。さあ、彼のところへ行きましょう。」

16,そこで、デドモと呼ばれるトマスが仲間の弟子たちに言った。「私たちも行って、主と一緒に死のうではないか。」

17,イエスがおいでになると、ラザロは墓の中に入れられて、すでに四日たっていた。

18,ベタニアはエルサレムに近く、十五スタディオンほど離れたところにあった。

19,マルタとマリアのところには、兄弟のことで慰めようと、大勢のユダヤ人が来ていた。

20,マルタは、イエスが来られたと聞いて、出迎えに行った。マリアは家で座っていた。

21,マルタはイエスに言った。「主よ。もしここにいてくださったなら、私の兄弟は死ななかったでしょうに。

22,しかし、あなたが神にお求めになることは何でも、神があなたにお与えになることを、私は今でも知っています。」

23,イエスは彼女に言われた。「あなたの兄弟はよみがえります。」

24,マルタはイエスに言った。「終わりの日のよみがえりの時に、私の兄弟がよみがえることは知っています。」

25,イエスは彼女に言われた。「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きるのです。

26,また、生きていてわたしを信じる者はみな、永遠に決して死ぬことがありません。あなたは、このことを信じますか。」

27,彼女はイエスに言った。「はい、主よ。私は、あなたが世に来られる神の子キリストであると信じております。」

28,マルタはこう言ってから、帰って行って姉妹のマリアを呼び、そっと伝えた。「先生がお見えになり、あなたを呼んでおられます。」

29,マリアはそれを聞くと、すぐに立ち上がって、イエスのところに行った。

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