2018年4月5日木曜日

ルカ2:25-52

ルカの福音書
2章
25,そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい、敬虔な人で、イスラエルが慰められるのを待ち望んでいた。また、聖霊が彼の上におられた。
26,そして、主のキリストを見るまでは決して死を見ることはないと、聖霊によって告げられていた。
27,シメオンが御霊に導かれて宮に入ると、律法の慣習を守るために、両親が幼子イエスを連れて入って来た。
28,シメオンは幼子を腕に抱き、神をほめたたえて言った。
29,「主よ。今こそあなたは、おことばどおり、しもべを安らかに去らせてくださいます。
30,私の目があなたの御救いを見たからです。
31,あなたが万民の前に備えられた救いを。
32,異邦人を照らす啓示の光、御民イスラエルの栄光を。」
33,父と母は、幼子について語られる様々なことに驚いた。
34,シメオンは両親を祝福し、母マリアに言った。「ご覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人が倒れたり立ち上がったりするために定められ、また、人々の反対にあうしるしとして定められています。
35,あなた自身の心さえも、剣が刺し貫くことになります。それは多くの人の心のうちの思いが、あらわになるためです。」
36,また、アシェル族のペヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。この人は非常に年をとっていた。処女の時代の後、七年間夫とともに暮らしたが、
37,やもめとなり、八十四歳になっていた。彼女は宮を離れず、断食と祈りをもって、夜も昼も神に仕えていた。
38,ちょうどそのとき彼女も近寄って来て、神に感謝をささげ、エルサレムの贖いを待ち望んでいたすべての人に、この幼子のことを語った。
39,両親は、主の律法にしたがってすべてのことを成し遂げたので、ガリラヤの自分たちの町ナザレに帰って行った。
40,幼子は成長し、知恵に満ちてたくましくなり、神の恵みがその上にあった。
41,さて、イエスの両親は、過越の祭りに毎年エルサレムに行っていた。
42,イエスが十二歳になられたときも、両親は祭りの慣習にしたがって都へ上った。
43,そして祭りの期間を過ごしてから帰路についたが、少年イエスはエルサレムにとどまっておられた。両親はそれに気づかずに、
44,イエスが一行の中にいるものと思って、一日の道のりを進んだ。後になって親族や知人の中を捜し回ったが、
45,見つからなかったので、イエスを捜しながらエルサレムまで引き返した。
46,そして三日後になって、イエスが宮で教師たちの真ん中に座って、話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。
47,聞いていた人たちはみな、イエスの知恵と答えに驚いていた。
48,両親は彼を見て驚き、母は言った。「どうしてこんなことをしたのですか。見なさい。お父さんも私も、心配してあなたを捜していたのです。」
49,すると、イエスは両親に言われた。「どうしてわたしを捜されたのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当然であることを、ご存じなかったのですか。」
50,しかし両親には、イエスの語られたことばが理解できなかった。
51,それからイエスは一緒に下って行き、ナザレに帰って両親に仕えられた。母はこれらのことをみな、心に留めておいた。
52,イエスは神と人とにいつくしまれ、知恵が増し加わり、背たけも伸びていった。

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