2018年5月16日水曜日

ルカ23:1-26

ルカの福音書
23章
1,集まっていた彼ら全員は立ち上がり、イエスをピラトのもとに連れて行った。
2,そしてイエスを訴え始めて、こう言った。「この者はわが民を惑わし、カエサルに税金を納めることを禁じ、自分は王キリストだと言っていることが分かりました。」
3,そこでピラトはイエスに尋ねた。「あなたはユダヤ人の王なのか。」イエスは答えられた。「あなたがそう言っています。」
4,ピラトは祭司長たちや群衆に、「この人には、訴える理由が何も見つからない」と言った。
5,しかし彼らは、「この者は、ガリラヤから始めてここまで、ユダヤ全土で教えながら民衆を扇動しているのです」と言い張った。
6,それを聞いたピラトは、この人はガリラヤ人かと尋ね、
7,ヘロデの支配下にあると分かると、イエスをヘロデのところに送った。ヘロデもそのころ、エルサレムにいたのである。
8,ヘロデはイエスを見ると、非常に喜んだ。イエスのことを聞いていて、ずっと前から会いたいと思い、またイエスが行うしるしを何か見たいと望んでいたからである。
9,それで、いろいろと質問したが、イエスは何もお答えにならなかった。
10,祭司長たちと律法学者たちはその場にいて、イエスを激しく訴えていた。
11,ヘロデもまた、自分の兵士たちと一緒にイエスを侮辱したり、からかったりしてから、はでな衣を着せてピラトに送り返した。
12,この日、ヘロデとピラトは親しくなった。それまでは互いに敵対していたのである。
13,ピラトは、祭司長たちと議員たち、そして民衆を呼び集め、
14,こう言った。「おまえたちはこの人を、民衆を惑わす者として私のところに連れて来た。私がおまえたちの前で取り調べたところ、おまえたちが訴えているような罪は何も見つからなかった。
15,ヘロデも同様だった。私たちにこの人を送り返して来たのだから。見なさい。この人は死に値することを何もしていない。
16,だから私は、むちで懲らしめたうえで釈放する。」
18,しかし彼らは一斉に叫んだ。「その男を殺せ。バラバを釈放しろ。」
19,バラバは、都に起こった暴動と人殺しのかどで、牢に入れられていた者であった。
20,ピラトはイエスを釈放しようと思って、再び彼らに呼びかけた。
21,しかし彼らは、「十字架だ。十字架につけろ」と叫び続けた。
22,ピラトは彼らに三度目に言った。「この人がどんな悪いことをしたというのか。彼には、死に値する罪が何も見つからなかった。だから私は、むちで懲らしめたうえで釈放する。」
23,けれども、彼らはイエスを十字架につけるように、しつこく大声で要求し続けた。そして、その声がいよいよ強くなっていった。
24,それでピラトは、彼らの要求どおりにすることに決めた。
25,すなわち、暴動と人殺しのかどで牢に入れられていた男を願いどおりに釈放し、他方イエスを彼らに引き渡して好きなようにさせた。
26,彼らはイエスを引いて行く途中、田舎から出て来たシモンというクレネ人を捕まえ、この人に十字架を負わせてイエスの後から運ばせた。

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