2018年11月19日月曜日

ヤコブ2

ヤコブの手紙
2章
1,私の兄弟たち。あなたがたは、私たちの主、栄光のイエス・キリストへの信仰を持っていながら、人をえこひいきすることがあってはなりません。
2,あなたがたの集会に、金の指輪をはめた立派な身なりの人が入って来て、また、みすぼらしい身なりの貧しい人も入って来たとします。
3,あなたがたは、立派な身なりをした人に目を留めて、「あなたはこちらの良い席にお座りください」と言い、貧しい人には、「あなたは立っていなさい。でなければ、そこに、私の足もとに座りなさい」と言うなら、
4,自分たちの間で差別をし、悪い考えでさばく者となったのではありませんか。
5,私の愛する兄弟たち、よく聞きなさい。神は、この世の貧しい人たちを選んで信仰に富む者とし、神を愛する者に約束された御国を受け継ぐ者とされたではありませんか。
6,それなのに、あなたがたは貧しい人を辱めたのです。あなたがたを虐げるのは富んでいる人たちではありませんか。また、あなたがたを裁判所に引いて行くのも彼らではありませんか。
7,あなたがたがその名で呼ばれている尊い御名を汚すのも、彼らではありませんか。
8,もし本当に、あなたがたが聖書にしたがって、「あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい」という最高の律法を守るなら、あなたがたの行いは立派です。
9,しかし、もし人をえこひいきするなら、あなたがたは罪を犯しており、律法によって違反者として責められます。
10,律法全体を守っても、一つの点で過ちを犯すなら、その人はすべてについて責任を問われるからです。
11,「姦淫してはならない」と言われた方は、「殺してはならない」とも言われました。ですから、姦淫しなくても人殺しをすれば、あなたは律法の違反者になっているのです。
12,自由をもたらす律法によってさばかれることになる者として、ふさわしく語り、ふさわしく行いなさい。
13,あわれみを示したことがない者に対しては、あわれみのないさばきが下されます。あわれみがさばきに対して勝ち誇るのです。
14,私の兄弟たち。だれかが自分には信仰があると言っても、その人に行いがないなら、何の役に立つでしょうか。そのような信仰がその人を救うことができるでしょうか。
15,兄弟か姉妹に着る物がなく、毎日の食べ物にも事欠いているようなときに、
16,あなたがたのうちのだれかが、その人たちに、「安心して行きなさい。温まりなさい。満腹になるまで食べなさい」と言っても、からだに必要な物を与えなければ、何の役に立つでしょう。
17,同じように、信仰も行いが伴わないなら、それだけでは死んだものです。
18,しかし、「ある人には信仰があるが、ほかの人には行いがあります」と言う人がいるでしょう。行いのないあなたの信仰を私に見せてください。私は行いによって、自分の信仰をあなたに見せてあげます。
19,あなたは、神は唯一だと信じています。立派なことです。ですが、悪霊どもも信じて、身震いしています。
20,ああ愚かな人よ。あなたは、行いのない信仰が無益なことを知りたいのですか。
21,私たちの父アブラハムは、その子イサクを祭壇に献げたとき、行いによって義と認められたではありませんか。
22,あなたが見ているとおり、信仰がその行いとともに働き、信仰は行いによって完成されました。
23,「アブラハムは神を信じた。それで、それが彼の義と認められた」という聖書のことばが実現し、彼は神の友と呼ばれたのです。
24,人は行いによって義と認められるのであって、信仰だけによるのではないことが分かるでしょう。
25,同じように遊女ラハブも、使者たちを招き入れ、別の道から送り出したので、その行いによって義と認められたではありませんか。
26,からだが霊を欠いては死んでいるのと同じように、信仰も行いを欠いては死んでいるのです。

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