2018年12月7日金曜日

マルコ4:21-41

マルコの福音書
4章
21,イエスはまた彼らに言われた。「明かりを持って来るのは、升の下や寝台の下に置くためでしょうか。燭台の上に置くためではありませんか。
22,隠れているもので、あらわにされないものはなく、秘められたもので、明らかにされないものはありません。
23,聞く耳があるなら、聞きなさい。」
24,また彼らに言われた。「聞いていることに注意しなさい。あなたがたは、自分が量るその秤で自分にも量り与えられ、その上に増し加えられます。
25,持っている人はさらに与えられ、持っていない人は、持っているものまで取り上げられてしまうからです。」
26,またイエスは言われた。「神の国はこのようなものです。人が地に種を蒔くと、
27,夜昼、寝たり起きたりしているうちに種は芽を出して育ちますが、どのようにしてそうなるのか、その人は知りません。
28,地はひとりでに実をならせ、初めに苗、次に穂、次に多くの実が穂にできます。
29,実が熟すと、すぐに鎌を入れます。収穫の時が来たからです。」
30,またイエスは言われた。「神の国はどのようにたとえたらよいでしょうか。どんなたとえで説明できるでしょうか。
31,それはからし種のようなものです。地に蒔かれるときは、地の上のどんな種よりも小さいのですが、
32,蒔かれると、生長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を張って、その陰に空の鳥が巣を作れるほどになります。」
33,イエスは、このような多くのたとえをもって、彼らの聞く力に応じてみことばを話された。
34,たとえを使わずに話されることはなかった。ただ、ご自分の弟子たちには、彼らだけがいるときに、すべてのことを解き明かされた。
35,さてその日、夕方になって、イエスは弟子たちに「向こう岸へ渡ろう」と言われた。
36,そこで弟子たちは群衆を後に残して、イエスを舟に乗せたままお連れした。ほかの舟も一緒に行った。
37,すると、激しい突風が起こって波が舟の中にまで入り、舟は水でいっぱいになった。
38,ところがイエスは、船尾で枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを起こして、「先生。私たちが死んでも、かまわないのですか」と言った。
39,イエスは起き上がって風を叱りつけ、湖に「黙れ、静まれ」と言われた。すると風はやみ、すっかり凪になった。
40,イエスは彼らに言われた。「どうして怖がるのですか。まだ信仰がないのですか。」
41,彼らは非常に恐れて、互いに言った。「風や湖までが言うことを聞くとは、いったいこの方はどなたなのだろうか。」

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