2018年12月29日土曜日

マルコ15:1-26

マルコの福音書
15章
1,夜が明けるとすぐに、祭司長たちは、長老たちや律法学者たちと最高法院全体で協議を行ってから、イエスを縛って連れ出し、ピラトに引き渡した。
2,ピラトはイエスに尋ねた。「あなたはユダヤ人の王なのか。」イエスは答えられた。「あなたがそう言っています。」
3,そこで祭司長たちは、多くのことでイエスを訴えた。
4,ピラトは再びイエスに尋ねた。「何も答えないのか。見なさい。彼らはあんなにまであなたを訴えているが。」
5,しかし、イエスはもはや何も答えようとされなかった。それにはピラトも驚いた。
6,ところで、ピラトは祭りのたびに、人々の願う囚人一人を釈放していた。
7,そこに、バラバという者がいて、暴動で人殺しをした暴徒たちとともに牢につながれていた。
8,群衆が上って来て、いつものようにしてもらうことを、ピラトに要求し始めた。
9,そこでピラトは彼らに答えた。「おまえたちはユダヤ人の王を釈放してほしいのか。」
10,ピラトは、祭司長たちがねたみからイエスを引き渡したことを、知っていたのである。
11,しかし、祭司長たちは、むしろ、バラバを釈放してもらうように群衆を扇動した。
12,そこで、ピラトは再び答えた。「では、おまえたちがユダヤ人の王と呼ぶあの人を、私にどうしてほしいのか。」
13,すると彼らはまたも叫んだ。「十字架につけろ。」
14,ピラトは彼らに言った。「あの人がどんな悪いことをしたのか。」しかし、彼らはますます激しく叫び続けた。「十字架につけろ。」
15,それで、ピラトは群衆を満足させようと思い、バラバを釈放し、イエスはむちで打ってから、十字架につけるために引き渡した。
16,兵士たちは、イエスを中庭に、すなわち、総督官邸の中に連れて行き、全部隊を呼び集めた。
17,そして、イエスに紫の衣を着せ、茨の冠を編んでかぶらせ、
18,それから、「ユダヤ人の王様、万歳」と叫んで敬礼し始めた。
19,また、葦の棒でイエスの頭をたたき、唾をかけ、ひざまずいて拝んだ。
20,彼らはイエスをからかってから、紫の衣を脱がせて、元の衣を着せた。それから、イエスを十字架につけるために連れ出した。
21,兵士たちは、通りかかったクレネ人シモンという人に、イエスの十字架を無理やり背負わせた。彼はアレクサンドロとルフォスの父で、田舎から来ていた。
22,彼らはイエスを、ゴルゴタという所(訳すと、どくろの場所)に連れて行った。
23,彼らは、没薬を混ぜたぶどう酒を与えようとしたが、イエスはお受けにならなかった。
24,それから、彼らはイエスを十字架につけた。そして、くじを引いて、だれが何を取るかを決め、イエスの衣を分けた。
25,彼らがイエスを十字架につけたのは、午前九時であった。
26,イエスの罪状書きには、「ユダヤ人の王」と書いてあった。

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